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2007年01月18日

享年60歳

  
この方は落葉樹じゃありません。れっきとした常緑樹クスノキさんです。立ったまま亡くなられています。最近ご遺体がもろ刃の様に崩れ落ち、付近の方々に迷惑をかけているとの事で、本日、ご遺体を火葬場に葬り去ることになりました。

  

近年、福岡市より保存樹として指定されたものの、マンションの建設という大きな環境の変化に耐えられず、昨年息を引き取られました。
この方は戦後間もない昭和22年頃この世に生をうけ、度重なる試練に耐えながら生きてこられました。人間で言うとそう、団塊の世代に当たります。
すくすく育った10代、そして18歳になったある日、社会人としてこの地に来られました。しかし周りの土となかなかなじめず、苦労をなさったようです。しかし25歳になられると周囲にようやく慣れ、それからの35年間はどんどん大きく成長、現在の大きさまでなられのちその功績が讃えられ、福岡市の保存樹として命を受けたのでした。

  

そんなクスノキさんでしたが、一昨年からの環境の変化にはとても耐えられず、とうとう昨年静かに息を引き取られました。享年60歳でした。樹木にとって人生はまだまだこれからというときに惜しい方をなくされました。
周辺住民の「さびしくなったね」という惜しむ声の中、霊柩車は静かに火葬場に向かっていきました。

  

・・・っと勝手にこのクスノキの一生を振り返ったのですが、年輪は多くを物語ります。樹木を切る仕事は結構いやだけど、今回はしょうがないですね。切った後はその木の一生を振り返ってあげる様にしています。

  

根元付近の大きな幹は残しているので、いっちょチェンソーアートでもやって供養してやるかぁー。
  


Posted by にまた at 22:28Comments(6)